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つぶやき

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高齢者と社会

2019年の初めに

新しい年を迎え、このホームページをご縁に、あすかにお尋ねいただいている皆様にとって幸多からんことをご祈念申し上げます。

介護保険がスタートとしたのが平成12年、西暦では2000年でした。今年は19年目ということになります。この19年で何か変わり、何が変わらなかったのか、新しい年の初めに、そんなことを考えています。

各種の介護に関するサービスが用意され、多くの人々がそれを利用することができるようになったということは言うまでもありません。もちろんそれもサービスを必要とする人のすべてのニーズを満たすものではないことも事実ですが。

サービスの量の増加は、介護にかかわる仕事が増え、それが事業として成り立ち、新しい産業を作り出し、そこで働く多くの人たちが生まれたことも、それまでにはなかったことでした。

ところが、介護保険が始まったころは考えもしなかったことが今おきています。それは、介護を担う人材がいなくなるということです。介護保険がスタートしてしばらく、ヘルパー養成講座を開催するとたくさんの応募者がありました。どの会場も、新しい仕事への期待と熱気で満ちていました。そうして活躍してこられた方も高齢化という現実に直面し、すっかり色あせて魅力を失ってしまった介護職に新たな担い手は現れず、介護が必要な方がいても、介護を担う人がいないという現実に、今我々は直面しています。

時計を19年前に巻き戻し、もう一度介護は家族で、ということは不可能な話です。だとするならば、大量に生み出されることが予想される介護難民という課題にどのようにこたえていくのか。団塊の世代が後期高齢者となる2025年まであと6年、我々も知恵を絞ることが求められています。

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