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八十路の挑戦【Ⅵ】熊野市井戸町 鈴木 美文   

【6】堀尾式訓練について
 堀尾氏から直接ご指導頂きました訓練内容に加え、堀尾氏の著書「奇跡の復活」「麻痺は治る」の2冊を参考にさせて頂き、自分なりの「訓練日課」を作成し、平成30年12月からABCDのそれぞれ10項目に亙って実践し、その状況に応じて修正しながら実践し、現在に至っております。
(1)「指」の訓練
① 指コルセットの装着(指関節を伸ばす自作器具)
* 約2時間装着する。その間、絶えず各指に曲げ・伸ばしの信号を送る。
* 取り外したときは力を入れないように心得て、各指を静かに曲げ・伸ばしする。
* 握っていた拳が、徐々に伸びて、動かしやすくなってくる。
* 各指の屈伸は、根気よく数千回の訓練を行わないと効果が出てこないと言われています。
* 材料は、オーマートで購入しました。
② 米(小豆)握り=私は「小豆握り」左右の手で行っています
 * 指は、「握ったまま」の場合は、容器に入れた小豆の中に拳を突っ込み、
容器を右手で回転させることで、拳をだんだん中に入れることが出来ます。
③ 指押し
 * 左右の手のひらを合わせて同じ指同士で押し合う。(両膝の間でおす)
④ 手拭握り
 * 手拭を丸め、輪ゴムで3か所程を止めて握る。
⑤ [あられ]つまみ
 * 左手でつまみ口に運ぶ。
 * 右手で左手の肘を補助する。
(2)「 腕・肩・肘」の訓練
① 腕振り(左右)
 *立位姿勢で、動体バランスを取りながら行う。
② 肩、上下・前後回転
 *立位姿勢で、動体バランスを取りながら行う。
③ 肘屈伸
(3)「足」の訓練
① 車椅子左右両足交互漕ぎ
 * かかと→土踏まず→拇指球(親指の付け根)
           →爪先の順に力を移し、爪先で床を蹴る。
 *「歩行」を急がず、みっちりと行う。
 * 左右交互に歩くリズムを会得する。
② 爪先上げ(なかなか難しいが、少しの動きを大切にする)
③ 左右交互かかと上げ(なかなか難しいが、少しの動きを大切にする)
④ 左右交互大腿上げ
⑤ 三角体重移動(左右)
⑥ 動体バランス(両足・片足)
⑦ 足踏(ゆっくり大きく)
⑧ フリー足踏=腕を振る
⑨ 杖歩行(リズムに気を付ける)
⑩ 杖なし歩行=腕を振る
⑪ ロープ引き(手・足)=意識をして手・足を挙げる努力をする。
⑫ 杖庭歩き(徐々に部屋~外に慣らす)
  
わたしは、お蔭で2年間のリハビリでも動かなかった指が、堀尾先生に訓練方法をご指導頂きましてから、4ケ月の自主訓練をすることによって動き始めました。
歩行もリハビリ病院で特別注文をして作っていただいた、足首を固定していた装具を取り外しての訓練を行いました。その結果、足首は、今のところ少し動き出した状態ですが、徐々に動いてきそうです。
歩行も不安定ながらも、杖なしで50mは歩くことが出来るまでに、恢復することが出来ました。本当に有難いことです。嬉しい限りです。
この恢復がわたしに勇気を与えてくれたのです。今回「一人生活に挑戦」できたのも、この少しずつでも訓練すれば回服するという希望がわたしの心を動かしてくれたことと思います。
さらに、今後の訓練によってかなりの恢復が期待できると思いますので、今後、脳梗塞の後遺症で悩んでおられる方々と、ご一緒に訓練ができることが、わたしの残された人生の「いきがい」です。
「脳梗塞の後遺症」で、腕や足が麻痺をしておりますが、筋肉にも骨にも異常がないのです。ですから、脳に刺激をあたえること(「自分の意志で指や足を動かす」という刺激)が大切なのです。脳は多くの酸素を必要とするので「深呼吸の大切さ」も指導されました。
初めは、わずかな動きでも、回数を重ねるうちに徐々に動きが大きくなってきます。
私もまだまだ、訓練が足りないと自覚しています。
元気を出して、ご一緒に訓練しませんか。

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