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「私の年輪3 」 新宮市 橋口嘉代さん

 「新宮に住まいして米寿を迎え、そして今」と題しましたが、月日の過ぎることの早いこと、そろそろ卒寿を迎えることとなりました。
昭和三十三年当地に定住することになり、主人は数寄屋建築の職人として他府県を廻り、中でも岩手県の中尊寺の茶室の建築の年には十か月余り子供達とは電話や手紙などで満足していました。黒潮国体の前年度は岩手国体で、サッカーの試合会場は遠野市で行われ、黒潮国体では新宮市佐野のグラウンドとのことで、前年遠野市への見学に参加しました。和歌山県代表は決勝戦まで残らず、一日自由時間が取れたので、方言も少々聞いてみたいため、平泉まで各停の列車に乗ってみました。あちこち見学をしながら中尊寺まで伺いました。その頃の管主さんは今東光さんでしたが、職員さんに大変お世話になり、明日は皇族の妃殿下の方々がお見えとかで、茶室は入室禁止となっていましたが、お席で一服のお茶をいただき忘れることができないひとときとなりました。
 なんといっても新宮に住まいして半世紀余り振り返ってみると、ふるさとをこよなく愛した佐藤春夫先生「空青し、山青し、海青し」と詠み望郷詩人としての功績を残され、東くめ先生、中上健次先生他、文化の町歴史の町として寄与された方々の功績も大なるものです。
第二のふるさととして人生を送れることに感謝しかありません。数知れない人々ともお会いしました。できるだけ物事を知ろうと思って勉強にも時間を取りました。自分だけの想いにとどめることのできない性格ですので、母親クラブ当時や老人クラブ、サロン活動などに生かしてきました。
 誰でも「笑顔で暮らしたい」「心豊かに暮らしたい」「元気で老を過ごしたい」と願い、希望であり夢でもありましょう。老化と加齢は違います。ヘルパーさんにお世話になり乍らもできることは自分なりに工夫し努力し、近所近辺の人との絆、和を大切に互いに声を掛け合い乍ら笑顔で前向きに日々を過ごしましょうね。
ここで四字熟語のプレゼント。
「一笑一若」・・・笑って楽しく過ごせば若くなる
「一怒一老」・・・プンプン怒れば年を早くとる
そして皆々様のご多幸と健康を祈願し終わりとします。

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