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ケアマネのつぶやき

ケアマネ選びのポイントは

 時々、ケアマネを代わってほしいのですがどうしたらいいのですか、という問い合わせがある。「どのケアマネを選ぶかはまったく利用者の希望によるものなので、もし今のケアマネが気に入らないならいつでも違うケアマネを選んでください」と答える。

 ケアマネも人間であるから、利用者との相性やその専門性の違いもある。もっとはっきり言えばケアマネとしての資質や能力の違いもある。だからどのケアマネを選ぶかは、その利用者の老後の生活に与える影響は大きいと考えている。

 その点で参考になる記事が、2023年11月25日付けの毎日新聞医療プレミアムに「テーブルには腐った食べもの、服には便が… 独居障害者の生活を分けたケアマネ選び」というタイトルでケアマネジャーの選択の重要性を記した文章が掲載されている。文章は小野沢滋医師(みその生活支援クリニック院長)によるものである。ここではその記事を紹介して参考にしていただきたいと考えている。

 「ケアマネとは、介護保険における医師のような役割を果たす人たちのことです。医師は、みなさんが疾患になって治療を受けようとするときに、診察し、最も命が永らえられるような薬剤や治療を、多くの場合医療保険が適用できる範囲で施すのが主な役割です。時には、医療保険外の診療を行うこともありますが、それは少なくとも内科や外科の領域では非常にまれです。ケアマネはみなさんの希望する生活をきちんと聞き取り、それができるだけ実現できるように介護保険が適用できるさまざまなサービスを手配し、時には介護保険以外の制度も使って見守るのがその仕事です。

 ですから、動くことが難しくなったあなたが、どのような生活を送れるのかは、直接的にケアマネの資質にかかっていると言っても過言ではありません。ケアマネの能力次第で、あなたご自身の生活や住む場所の多様性が決まってしまうのです。」とケアマネ選びの重要性を指摘しています。

小野沢医師はさらに「ケアマネという職業が皆さんの人生をどう左右してしまい、優秀なケアマネと、全くダメなケアマネとで何が変わってくるのかを見ていただきたいと」としていくつかの事例を紹介していますが、ここでは省略します。興味のある方は毎日新聞医療プレミアム2023年11月25日をご覧ください。

 さらに小野沢医師は続けて「優秀なケアマネを選ぶ10のポイント」を示しているので以下に紹介する。

「優秀なケアマネを選ぶ10のポイント良いケアマネを選ぶコツはあるのでしょうか。商品のような口コミサイトでもあれば良いのですが、残念ながら、そういったサイトはありません。私の経験から良いケアマネに共通した特徴を挙げてみたいと思いますので、ケアマネ選びの参考にしていただければと思います。

 次の項目を10点(いつもそう)から0点(全く当てはまらない)までで評価してみてください。80点以上なら名ケアマネさんです。

1.よく話を聞いてくれる。

2.話をしていると自分の進む方向がハッキリしてくる気がする

3.希望をきちんとくみ取って計画を立ててくれる

4.サービス利用を押しつけず、見守ってくれる

5.変化があったときにすぐに見に来てくれる

6.デイサービスの様子などを見に来てくれる

7.訪問診療や受診時など、同席してくれる

8.さまざまな手配や仕事が早い

9.むやみに施設入所を勧めない

10.来てくれるのが楽しみ

 どうでしょうか? 当たり前のようでなかなかできないことが並んでいるのですが、これらの項目に全て当てはまっているなら、それは名ケアマネさんです。」

  以上が小野沢滋医師によるケアマネ選びのポイントである。我々ケアマネから見れば、それはちょっと違うかな、もっと違う評価のポイントがあるのでは・・・と思うこともあるが、概ね納得のいくものであるので、ここに紹介させてもらった。いずれにしてもケアマネを選ぶのは利用者本人と家族の皆さんである。

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