がん患者に使いにくかった介護保険が少し改善されました
先月19日に、厚労省は都道府県に対し「要介護認定の申請書に『末期がん』との記載は不要で、単に『がん』との記載があればよい」という趣旨を連絡しました。
40歳以上の方でも介護保険は利用できます。ただしこの場合は、がん、関節リュウマチ等の16の疾病の病名を持つ方に限られているとされています。しかもこのがんの説明が「医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態」とされているため一般的には末期がんと説明されていました。
しかし、末期がんと言われるのは、患者も家族も抵抗があるものです。一方、医師としても患者に「あなたは末期がんです」とは言いにくいともいわれています。こんな事情でがん患者にとっては、介護保険の入り口で使いにくい制度といわれ、患者団体からも改善が要望されていました。