あすか「事例研究誌」発行
ケアプランセンターあすかは介護保険の居宅介護支援事業所として、この間、日々のケアマネジメント実践を積み上げてきました。さらに毎月の事例検討会を開催し、一つの事例を集団的に検討し、その実践知を共有化することを目指してきました。この事例検討会は事業所としてケアマネジメントの質を高め、利用者支援に役割を果たしていくものと考えています。
今回は、日々の実践の中でそれぞれが問題意識を持ってきた課題や疑問を分析研究し、そのことを通じて、一人一人のケアマネジャーとして、また事業所としてのケアマネジメント実践の質を高めそのことを通じて利用者支援に還元できればと考え事例研究に挑戦してみました。
実践経験は豊富なケアマネジャーも少なくありませんが、何せ研究ということにはまったく身を置いたことがない者ばかりであり、その取り組みにあたっては、「研究とは何か」ということから始まり日本福祉大学非常勤講師の宇佐美千鶴さんに全面的にご指導をいただきました。
なお、本研究は2021年から2022年にかけて行ったものです。「事例研究」とは名付けたものの、その内容は専門の研究者から見れば稚拙なものでありますが、日々ケアマネジメント実践に取り組んでいる者たちの挑戦としてお読みいただければありがたく思います。
なお、本「事例研究誌」に掲載したのは以下の論文、報告となっています。
「母親との葛藤を抱えた娘が介護に向き合うとき」
「『私が看やなあかんの?』から始まって・・」~認知症の夫と介護をする妻に寄り添った支援~
「食生活を知り、その人を知る」~ひとり暮らし認知症高齢者のその人らしい暮らしを支える連携~
「老々介護での虐待防止は介入する人的な量が多いほど改善されるのか?」~認知症高齢者4事例の異同を通して」~
「頑なになっている心をほぐしたもの」~地域住民を交えた高齢者の連携支援~
「『やらなければ!』という気持ちが進行を遅らせた?」~ICFを用いたパーキンソン病高齢者のストレングスの分析~
「ひとり暮らし、老後の意思決定支援」〜どこまで関わればいいのだろうか、介護支援専門員が抱えるジレンマ〜
読んでみたいという希望者があれば、お申し出いただければお渡しすることはできますのでご連絡ください。