『春』季節の変わり目にご注意を!
春は季節の変わり目で、寒暖差や気圧の変化などが原因で自律神経が乱れ体調を崩しやすくなります。〇頭痛 〇眠け 〇食欲不振 〇全身のだるさなどの症状はありませんか?
春になり気圧が大きく上下すると、耳の奥の内耳にあるセンサーを経由して、自立神経が強制的に作動します。その結果、血管が膨張・収縮を繰り返し頭痛や倦怠感などを引き起こします。また、突然暖かくなったリ、そうかと思ったら急に寒さが戻ったりと『三寒四温』が続き激しい寒暖差が続くと、体温調節の役割を担う自律神経がオーバーワークとなり、過活動の状態になり、常に体が興奮し、エネルギーを食いつぶすことになるため、極度の疲労を感じるようになります。特に要注意なのが高齢者の方です。加齢が進むと、汗を出す汗腺が小さくなるため汗をかきにくくなります。そのため体温 調節が難しくなります。加えて、自律神経の衰えにより、一層体温調節機能が低下します。歳を重ねるごとに寒暖差にうまく対応できないのは、人体の構造上、当然の結果と言えるかもしれません。
食欲不振は、体力低下や栄養失調の原因となり、栄養失調が続くと内臓の働きが悪くなるので、慢性的な心身の不調を招きやすくなります。全身のだるさもその一例です。『体がだるいのはよくあること、たいしたことない』と思われますが、高齢になると決して軽視できません。全身のだるさは、筋力や視力、注意力などの低下を招き、転倒によるケガの原因にもなるからです。長期の体調不良は『寝たきり』にもつながる恐れがあり要注意です。
自律神経のバランスを整えるためには4つのポイントがあります。
規則正しい生活
不規則な生活は自律神経を乱します。起床後にカーテンを開け、日光を全身に浴びましょう。特に大切なのは目に光の刺激を与えることです。目を通して日光が体内に入ると、神経伝達物質セロトニンの分泌が活性化します。セロトニンの分泌不足はうつ症状の原因になることが知られています。早寝早起き、そしてできれば昼型生活を習慣化することです。
栄養バランスの取れた食事
栄養バランスは健康管理の基本です。タンパク質はストレスで消費されるため毎日の食事で十分な量を摂取するのがおすすめです。性別や年齢によって変動はありますが、一日あたり50~65グラムを摂取するとよいでしょう。
適度な運動で体力をつける 適度な運動を続けて体力をつければ、日常生活における疲労軽減につながり、自律神経が安定します。ただし注意したいのは『過剰な運動』は逆効果になります。適度な運動としておすすめなのが、有酸素運動とストレッチです。ウォーキングのような一定のリズムで繰り返す有酸素運動は、脳内のセロトニン分泌を増やすことがわかっています。また、ストレッチで筋肉を収縮させると血流が改善し、むくみやだるさを解消することができます。
身体を内側から温める
自律神経が乱れると冷えにつながります。体を内側から温め、冷えを改善すれば、筋肉や内臓の働きを回復させるだけでなく、ストレスの解消にもつながるので一挙両得です。体を内側から温めるには、40度前後のお風呂に浸かることが効果的です。